デュアルSIMを検討している方は、
・ガラケーとスマホの2台持ち
・複数の格安SIMを使い分けたい
・開発等のためにIPを分散したい
という方が多いのではないでしょうか。
ただ一口にデュアルSIMと言っても「デュアルスタンバイ」と「デュアルアクティブ」のように複数の種類があります。
このページではデュアルSIMの説明と「デュアルスタンバイ」と「デュアルアクティブ」の違いを違いを説明していきます。このページを読むことで用途に適したデュアルSIMが何かを分かるでしょう。ぜひ参考にしてください。
デュアルSIMは1台の端末で2枚のSIMカードを利用できることです。
デュアルSIMは、2つのSIMカードスロットを有し、一台の端末で任意にネットワークを切り替えられる携帯電話端末のことである。 もしくは、それを可能にする外付けアダプターを指す場合もある。
出典:DUAL SIM
メリットは
・通話SIMはドコモなどのキャリアを利用+データSIMは格安SIMを利用
・複数の格安SIMを利用
・用途に応じてSIMを使い分けたい
などがあげられます。
デュアルSIMと一口でいっても複数の方式があります。具体的には次の方式があります。
・回路切替式
・デュアルスタンバイ(DSDS)
・デュアルアクティブ(DSDA)
スマホにSIMを2枚挿し、設定画面で利用するSIMを選ぶ方式のものです。
同時に利用できるSIMは1枚で、Zenfone GOなどでは安定して利用できるまでに1分ほどかかるため、頻繁に切り替える方には不便な仕様となっています。
一度に使用できるSIMカードは1枚だけで、利用するスロットを電気的に切り替えるというものです。これには端末の設定で「SIMスロット1」「SIMスロット2」というような2つのSIMスロットを切り替えできるモノも含みます。この場合、当然ながら、端末内部の電波をやりとりするラジオ部、電波からデジタルデータを取り出すモデム部といった回路はひとつしか搭載されておらず、SIMスロット1、SIMスロット2どちらも同じ回路を使います。現在アクティブとなっているSIMのみが回路を排他的に使用します。
2つの電話番号を1台の端末で同時に利用することができます。
厳密には瞬間的には1つのSIMしか待ち受けていませんが、ミリ秒の時間で切り替えているため2つのSIMが利用できるように見える仕組みです。
次のような方にはおすすめな仕組みとなります。
・プライベート+仕事で複数の電話番号がある
・ビジネス用に複数の電話番号がある
同時に2枚のSIMカードで契約した通信サービスを、同時に待受できます。この場合、回路自体はひとつしか搭載されず、SIMスロット1、SIMスロット2で共有しつつ、タイミングによって切り替えています。どちらのSIMカードも通話できる契約であれば、どちらの電話番号に着信があっても利用できます。タイミングによって切り替える、つまり、厳密に言えば同時待受ではなく、非常に短い時間で使っているSIMを切り替える“時分割”です。
DSDSに対応した端末は「Moto G4 Plus」が一番早く国内で出回っています。
格安スマホとしては「BIGLOBE」や「DMM mobile」や取り扱いを行なっています。
また先日ASUSが発売したZenfone3がDSDS対応です。Zenfoneシリーズは人気のため、各MVNOから提供されるため注目の端末でしょう。
2枚のSIMの待ち受けを完全に2重化した仕組みです。現時点では、DSDSに比べてのメリットを考えると
・バッテリーの消費量増大
・コスト高
のデメリットが大きく、あまり出回っていません。
2枚のSIMを同時に通話などに使用できるというものです。GSM方式や3G方式でこのタイプの機能を実現するには通信用回路そのものを二重化するしかないわけですが、実際に現在まで海外で販売されている機種では、回路を複数搭載することで実現しています。デュアルスタンバイよりデュアルアクティブの方が高度ですが、仕組み上、バッテリー消費などが多くなるという問題も存在します。
DSDA対応の端末ですが、私の知る限りでは有名な端末はありません。DSDSタイプのものを探すことをおすすめします。
デュアルSIMの仕組みには次の3つの仕組みがありました。
・回路切替式
・デュアルスタンバイ(DSDS)
・デュアルアクティブ(DSDA)
このうち、複数のSIMを同時に利用できかつ実用的な方式は現在「デュアルスタンバイ(DSDS)」となっています。
2016年の秋くらいから各社が積極的に対応していくと考えられます。目の離せないSIMフリー、格安SIMの世界がますます楽しくなっていきますね。